スリランカのABC

スリランカのことがよくわかる
ブログです。

残念なサービス精神

アーユーボワン!


今回は私がスリランカの方と付き合ってみた感想を述べてみます。 


温厚で親切 


スリランカ人は日本人と気質が似ていると思っています 


自己主張は強くなく、相手と調和を保ちながらふるまっているように
思えます。 


皆、親切ですし、声を荒げることはありません。 


近所で顔見知りになった人とすれ違えば、にっこり挨拶を交わし、 
「どこ行くの?」とか「何してきたの?」などと聞いてきます。 


バスでも私の行き先を覚えていてくれて、寝過ごしそうになったところを
起こしてくれたことが何度もあります。 


私にとって、空気感は日本と変わらない感じです。 


親切な方が多い。


時間を守らない 


スリランカの方は時間を守りません。 


守らないことを悪いと思っていないです。 


「6時に行く。」と言われても、大抵1時間遅れてきます。 


ミーティングの際も、先方へ10時に行く約束をしているのに
9時50分になっても出発しようとしません。 


「間に合うのか?」と何度も尋ねてようとも「大丈夫だ」 


結局、先方のところに着くのが11時になります。 


先方も先方で、遅れてきたことに対して腹を立てている様子もありません。


この時間感覚は日本人には受け入れがたいものです。 


残念なサービス精神 


スリランカでディナーなどに呼ばれることがあります。 
たくさんのご飯を用意し、家族総出で迎えてくれます。 


ご飯が少なくなれば、「もっと食べる?」と聞いてきたり、
お水も頼む前にサッといれてくれます。


まさにスリランカンホスピタリティー。 


 素晴らしいです。 


たくさんの料理でもてなしてくれます。


しかし、場所がお店になるとそのホスピタリティーは
どこかへ行ってしまいます。 


レストランを例にあげると、接客は笑顔なし暇な時間は
携帯いじったり
テレビを見たりテーブルのゴミは全て床に
落とす
などなど。 


日本人からすると、「あり得ない」ことが多々あります。 


あの自宅でしてくれたホスピタリティーを、お店でもやってくれれば
もっと繁盛するのに!と思います。


 これも自宅は内(アペ)、職場は外(ピタ)と分けて考えているからでしょうか。


サービス精神の潜在的能力はとても高いはずなのに、それをビジネスで
生かせていないのは非常にもったいなく感じます


日本で就労経験のあるスリランカ人が言うには、ビジネスになると


日本人はお客様のことばかり考えている、スリランカ人は自分のことばかり
考えている。


言い得て妙だと感じました。


スリランカ人の国民性

アーユーボワン!


今回はスリランカの国民性を考察してみます。
筆者が仕事や生活面で接しているにはほとんどシンハラ人ですので、 
自ずと「日本人から見たシンハラ人」ということになります。


個人主義か集団主義か

一般的に欧米諸国は個人主義、アジアは集団主義の傾向があると
言われます。 


日本人は集団主義、アメリカ人は個人主義ですね。 


スリランカはかつて西欧の植民地だったこと (ポルトガル→オランダ→イギリス)
があり、多様な影響を受けていますが、国民性としては「集団主義」が色濃く
残っていると言えます。 


他国の侵入を受けながらも、それらを個人ではなく、集団で適度の距離を
とりながら対応してきた国です。 


 分かりやすい例で言えば、バスや列車内の風景を見るとわかります。 


赤ん坊を抱えた女性、老人がいれば席を譲ります
車内で新聞を次々と回し読みをします。 
重そうな荷物を持っている人がいれば、一緒に運んであげようとします

筆者が最も驚いたのが、バッグを持って立っていると、座っている人が 
「ここに載せていいよ」と膝の上を指します。 


最初は理解できなかったのですが、バッグを膝の上に載せていいよ、
ということなのです。


自分の荷物を他人の膝に預けることは、当たり前のように行われています。


このように、スリランカでは集団主義的行動が随所に残っています


バス内の風景。物売りがさかんにやって来ます。

我が社会(アペーガマ) 


スリランカの国民性を特徴づける、集団的行動の理念は 
我が社会(アペーガマ)」と呼ばれています。


 自分とその家族を中心として、親戚、友人、知人と広がる人間関係において、
内(アペー)外(ピタ)を分け、対応するようになっています。 


このことが表れているのは、観光地などのサービスです。
現地人と外国人で施設の入場料が全く異なります。 
レストランでも、現地人より高い金額を請求されることがあります。
現地人を内(アペー)、それ以外を外(ピタ)として明確に分けている表れです。 


しかし、個人的な関係になると大抵は内(アペー)として、
非常に友好的に接してくれます。 


日本人から見ると、非常に家族関係、親戚関係、友人関係の絆が強く、
お互い助け合いながら生きているように見えます。 


村のコミュニティーでバスを借りきって旅行をしたり、誰かが亡くなれば
皆が葬式の準備をします。 


こういったイベントは、お互いの親交を深め、社会の一員として生きている
自覚を生み出しているように思えます。 


正月に行われる地域の運動会。


地域の旅行


 国民性のジョーク


国民性を表すこんなジョークがあります。  


世界中の人々を乗せた豪華客船が沈没しようとしています。 
船から飛び降りないと命が助からない状況です。 
さて、どう説得すればよいでしょうか。


アメリカ人:「飛び込めば英雄になれますよ。」 
イギリス人:「紳士はこういう時にこそ飛び込むものですよ。」 
ドイツ人 :「船内規則で、飛び込むことになっています。」 
イタリア人:「飛び込めば、女性にもてますよ。」 
フランス人:「絶対に飛び込まないでください。」 
日本人  :「みんな、飛び込んでますよ。」


 スリランカ人の場合はどうなるのか、幾人かに聞いてみました。 


ブッダ様がこういう時は飛び込むようにと言っています。」  
熱心な仏教徒が多いことから。


あなたの家族、友人は飛び込みましたよ。」 
気質は日本人に近いものがありますが、 
「みんな」ではなくてより近い「家族、親戚、友人」がやっているから、
と説得すればよいらしいです。


日曜のお寺の風景。

スリランカへ行く方法

アーユーボワン!


今回は日本からスリランカへの行き方をご説明します。


日本からスリランカへの距離や時間

スリランカは日本の南西7,500km、
北緯5°55’から9°55’の位置にあります。


時差は3時間30分です。


例えば、日本時間が午前10時だとすると、スリランカは
午前6時30分です。


結構遠いスリランカ。


行くには航空券を手配する必要があります。


スリランカの国際空港

スリランカの国際空港は「パンダラナイケ国際空港」といいます。


「パンダラナイケ」とはスリランカの第4代首相「ソロモン・パンダラナイケ」
の名前からとっています。


小難しい名前ですが、コロンボ空港と呼んでも十分通じます。
空港の略号はCMBです。


空港の大きさは国際空港と呼ぶには規模が小さく、最近のスリランカへの
観光客が増加していることから、拡張工事を行っており、これに日本政府は
資金の融資を行っています。


空港ではブッダがお出迎え


空港玄関は狭く、いつも迎えの人々でごった返しています。

スリランカへ行くための航空会社選び

スリランカへ行くには2つのパターンを選択します。


直行便で行くか、乗り継ぎで行くかの2つです。


現在、直行便は成田空港からのみ出航しており、他はアジア諸国
又は中東を乗り継いで行くルートです。


直行便で楽チンに行くか、乗り継ぎで他国も少し楽しみながら
ゆっくり行くか、日程や予算などに合わせた経路を選択して
頂きたいと思います。


航空会社についてまとめておきます。



成田からしか直行便が出ていないというのは残念な話です。
せめて関西からも出てほしいです。(以前から噂だけはあるのですが・・・)


しかし、経由地はアジア諸国〜中東と魅力的な都市ばかりなので、
スリランカ+1カ国を楽しむために乗り継ぎしながら行くのも
アリだと思います。


1年後には、全ての路線をレポートできるようにします。(宣言!!)




筆者はスリランカへ行く際は、片道の航空券です。
そこでよく使うのは「エアアジア」というマレーシアの格安航空会社です。


エアアジア
http://www.airasia.com/jp/ja/home.page


関西国際空港→クアラルンプール→コロンボというルートで、所要時間は
約17時間。


価格は2万円〜3万円台で行けます。


格安航空券なので、基本料金は安いですが、荷物重量や機内食をオプションで
選ぶことで加算されていきます。


メリットは価格が安いことに尽きますが、デメリットは変更・キャンセルが効かない
ことです。


格安航空だからといって、極端にサービスが悪かったり、席幅が狭かったり
することはありません。


関西出発、片道、安く」に当てはまる方は、エアアジアを検討してみて
ください。