スリランカのABC

スリランカのことがよくわかる
ブログです。

スリランカの民族構成

アーユーボワン!


今回はスリランカの「民族構成」「宗教構成」「使用言語」をご紹介します。


民族構成

スリランカは多民族国家で様々な人種が混在しています。
現在約20種類の人種が共存していると言われており、
主要な民族はシンハラタミルなどが挙げられます。


シンハラ人はインド北部のアーリア系を祖先に持っています。
タミル人はインド南部から移住してきた民族です。


シンハラは主に仏教を信仰し、タミルはヒンドゥー教を信仰
しています。


民族構成は以下の通りです。(Census 2012)



その他には、マレー(インドネシア方面からの移民)、
バーガー(西洋人との混血)、ウェッダ(原住民)などが挙げられます。


ぱっと見、外国人が民族を見分けるのは難しいです。


シンハラ人の家族


宗教

スリランカは憲法において「スリランカ国の宗教は仏教」と
定められており、7割近くの国民が仏教を信仰しています。


宗教構成は以下の通りです。(Census 2012)


Census of Population and Housing of Sri Lanka, 2012


地域別に見ると、少数派の宗教(ヒンドゥー、イスラム、キリスト、)が
多い地域が見られます。


北部地域にはタミル人が多数住むため、ヒンドゥー教徒が多いです。


コロンボ(経済都市)付近はシンハラ人でもキリスト教を信仰する人
が多いことがわかります。



宗教と人々の生活、また政治は密接につながっておりますが、
そのことは改めて詳しく書きたいと思います。


スリランカは仏教がベースとなっている国だという
イメージでいいと思います。



使用言語

スリランカの公用語はシンハラ語と言います。
英語は連結公用語として定められています。


シンハラ語は地域によって、日本語と同様に方言があるようですが、
基本的にはどの地域でも通じます。


英語はその人の教育水準、職業、社会的地位によってそのレベルは
大きく異なります。


コロンボなどの都市部では英語を使用することがある種の
ステータスのように捉えられており、ビジネスマンは流暢に
英語を使います。


JICA(ジャイカ)でスリランカに来ていた友人は、
「シンハラ語で話したいのに、英語で話そうとする。
私、英語は話せないのに泣」と言っていました。


外国人とは英語で話したい、そういう方もいます。


筆者は少しシンハラ語を話すと、
「シンハラ、プルワンネ(シンハラ語できるのね!)」
と喜んでくれる人が多いように感じます。


もちろん、その後シンハラ語で続けられても困るのですが笑


街ではシンハラ文字と英語が混在した看板が多いです。


スリランカの国名など

アーユーボワン!


スリランカの基本的な情報からご紹介していきます。
今回は「国名」「国旗」「国歌」についてご紹介しますね。


国名


現在のスリランカの正式名称は「スリランカ民主社会主義共和国
と言います。
(英語表記は「Democratic Socialist Republic of Sri Lanka」) 


1948年にイギリス内の自治領として独立した時、国名は
セイロン」でした。
日本では「セイロンティー」という名称には馴染みがあるかもしれませんが、
セイロンとは国の名前だったのです。


スリランカとは日本語で「光輝く(スリ)島(ランカ)」という意味です。
語源はスリランカの公用語であるシンハラ語です。

現地の人は自国のことをスリをとって「ランカ」と呼ぶのをよく耳にします。
「スリランカの○○」という時は「ランカーウェイ○○」と言っています。


スリランカの国旗 

スリランカの国旗は以下の通りです。



剣を持つ生き物は獅子(ライオン)です。シンハラ王朝以来の国の象徴と
なっていますが、なんとスリランカにはライオンはいません。
強さの象徴という意味合いで使われているようです。


獅子を囲む四角の4隅にあるのは「菩提樹の葉」で、仏教を象徴しています。


オレンジ色はヒンズー教緑色はイスラム教を象徴しています。
(これはインドの国旗にも使用されています。) 


スリランカは多民族、多宗教が混在する国家です。
多数派を占める仏教が国旗の大半をしめ、残りが他宗教を表した
デザインとなっています。



・ スリランカの国歌 

スリランカの国歌はシンハラ語で「Sri Lanka Matha(母なるスリランカ)
といいます。


シンハラ人のAnanda Samarakoon(アマンダ サマラクーン)によって作曲され、
1951年11月22日に国歌として採用されました。


歌詞はシンハラ語です。
過去、タミル語の歌詞を作る議論があったそうですが、
無くなったそうです。


母なる大地スリランカを賛美する壮大な国歌です。
私はスリランカの国歌を聞くと日本の曲「大地讃頌」を連想してしまいます。


・ご興味ある方は聴いてみてください。
https://www.youtube.com/watch?v=H1f4VYi9uE8