スリランカのABC

スリランカのことがよくわかる
ブログです。

スリランカの代表的な料理

アーユーボワン!


スリランカ料理はカレーと一括りにするのは
もったいないほどバラエティ豊富です。


スリランカの方が食べる代表的な料理から紹介
していきます。
価格はローカルレストランでの目安です。
コロンボなどの都会や観光地では、価格は跳ね上がります。

代表的な料理

ライス&カレー

どの家庭、レストランにもあるご飯とカレーのことを指します。
ご飯に数種類のカレー、付け合わせを載せ、混ぜながら食べます。


カレーの種類は豆カレーポテトカレーチキンカレーフィッシュカレー
ベジタブルカレーと無数にあり、その組み合わせは無限にあります。


付け合わせとしてポピュラーなのはパパダンと呼ばれる
豆粉をパリッとあげた煎餅みたいなものです。


価格はRs100〜300前後
(チキンやフィッシュカレーを頼むと高くなります。)


ココナッツロティ

小麦粉とココナッツを削ったものを混ぜて焼いたもので、
厚い煎餅のような形をしています。
これにカレーやチリをつけて食べます。


一枚Rs30ほど。チリはついてきます。


ロティ(パラータ)


小麦粉とココナッツで作るクレープ生地のようなものです。
卵を挟んだものをエッグロティと呼びます。
これを小さくちぎりながら、カレーををつけて食べます。


ロティは1枚Rs10~20、エッグロティは1枚Rs40ほどです。



ストリングホッパー(インディアッパ)

米粉を練り、無数の穴が空いた機械にいれ、
お皿の上にところてんのようにギューッと押し出し、
それを蒸したものです。
お米よりもカレーが絡みやすく、食べやすいです。


アッパは1つRs10~20です。
スリランカ人の男性でしたら、軽く10は食べます。



アッパ(ホッパー) 


アッパやホッパーと言われます。米粉を専用の機械で焼いた、 
お皿のような形をした食べ物です。 
外はカリッと、底はふわっとしています。 
底に卵を落としたものはエッグアッパ(ホッパー)と呼びます。


アッパは1つRs10~20、エッグアッパは1つRs40ほどです。


キリバット


お米をココナッツミルクで炊いたものです。
ココナッツミルクと聞くと、甘いものをイメージしますが、
塩味があり、日本でいうおにぎりに近い感覚です。
四角に切って出され、カレーやサンボーラをつけて食べます。
縁起のよい食べ物とされており、正月などに食べます。


キリバットは1つRs60ほどです。


どの料理も個性的ですよね。


どれもスパイシーですが、美味しいです。






第5弾 スリランカの歴史〜オランダ統治時代〜

アーユーボワン!


今回はスリランカの歴史第5弾です。


時は16世紀の大航海時代。
スリランカは香辛料の生産地として、またインドや
東南アジアへの中継点という地理的優位性から
ヨーロッパ諸国の植民地化政策の標的となります。


オランダによる統治

シナモン利権の独占

1656年にオランダ軍が首都コロンボを制圧し、
ポルトガル軍を追い出し、スリランカを統治します。


オランダの東インド会社がスリランカを支配し、シナモン
の利権を得て、莫大な利益をあげます。


オランダはシナモン農園を公有財産として管理し、沿岸地域を
監視し、シナモンの自国以外による輸出を防ぐ
ことで、ヨーロッパ
でのシナモンの価格決定権を独占していました。


オランダの統治は利益優先、シンハラ人は奴隷として酷使され、
生活は困窮していきました。


スリランカ・シナモン


最後の王権、キャンディ王国

オランダ統治の中、オランダに競合する王国がありました。


キャンディ王国です。


キャンディ王国はオランダがスリランカに上陸して初めて
接触した王国です。


キャンディ王国は当初、ポルトガル勢力に対抗するために、
オランダを歓迎していました。


しかし、オランダはポルトガルを追い出すと、ポルトガルの
占有していた権益保持を主張しはじめます。


それにキャンディ王国は激怒し、オランダと対抗するようになります、


そうして、オランダとキャンディ王国は幾度となく衝突を
繰り返すようになります。


大英帝国の進出

大航海時代のイギリスは、スペイン・ポルトガルの躍進に対して
オランダと協力関係にありました。


しかし、オランダは東インド会社が香辛料貿易で、東南アジアを中心に勢力
を伸ばし、アンボイナ事件(1623年)をきっかけに、イギリスは
東南アジアから撤退を余儀なくされます。


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アンボイナ事件とは、インドネシアにあるアンボイナ島で、
オランダがイギリス商館を襲い、商館員を全員殺害し、同島の
イギリス勢力の一切を排除した事件です。
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イギリスの東南アジア撤退により、オランダは同地域の香辛料貿易
を独占
することで莫大な利益をあげます。


このことがイギリスの反オランダ感情を高揚させ、イギリスとオランダの
対立が深まっていきます。


1795年、島内でオランダとイギリスの戦争が始まります。


イギリスはトリンコマリー、ジャフナと次々と占領していき、
1796年には首都コロンボを占領します。


こうして、約140年間のオランダ統治時代(1658年〜1796年)が終わりました。


1815年ウィーン会議で、正式にスリランカはオランダからイギリスへ
割譲され、以後イギリス統治の時代になります。


同じ頃、キャンディ王国はイギリス軍に攻め入られ、イギリスの保護国
となり、その後イギリス領と併合され滅亡しました。

スリランカの食事

アーユーボワン!


今回はスリランカの食事についてご紹介します。
食事は観光の超重要な楽しみの一つですよね。


多くの日本の方をスリランカへお招きしましたが、
スリランカ料理は美味しい、と評判でした。


ぜひ、スリランカ料理を味わってください。


スリランカ料理はカレーが基本

スリランカの主食はご飯とカレーです。


日本でいうところのご飯と味噌汁です。


カレーは日本でイメージされるカレーとは異なり、
大分水っぽく、1回の食事で数種類のカレーを食します。


スリランカ人は毎日3食カレーを食べます。


カレーは豆カレー、ポテトカレー、チキンカレー、フィッシュカレー・・・
とメインの具材が1〜2種類のカレーです。


レストランには常に数種類のカレーが用意されています。


日本のカレーのように、一つのカレーに多数の具材が入っている
わけではありません。


ご飯の代わりにはパンパラータ(クレープ生地のパン)、
アッパ(米粉とココナッツミルクを混ぜたもの)などがあります。
※後ほど紹介します。


ご飯と数種類のカレーをかけるとこんな感じになります。

スリランカの食べ方

右手で食べる

スリランカでは食事は基本、右手で食べます


テーブルにご飯やカレーが並び、それぞれついている匙で
自分の皿につぎます。


そして、右手でそれらを少量ずつ「混ぜて(シンハラ語でアナナワと言います)」
口に運んでいきます。


こうして、右手でご飯とカレーの分量を混ぜながら調節し、
食べていきます。


基本右手で食べ、左手でおかわりをついだり、水を飲んだりします。
レストランには必ず手洗い場があるので、食後はそこで手を洗います。


もちろん、スープやフォークで食べても問題ありません。


手で好きな割合で混ぜながら食べていきます。


食べる時のマナー

これはあるスリランカの方が、子供の頃に親から注意された
ことだそうです。


食事中は喋ってはいけない
食事中はあまり話すことなく、黙々と食べ方がいいそうです。


口から音をたててはいけない
日本でも麺類を除けば当てはまりますね。


第2関節から下にご飯がついてはいけない
4本の指の先っぽに混ぜたご飯を載せ、親指で押し出して
口に入れます。


指をなめたらいけない
指についたご飯をなめるのは、子供と思われるそうです。


家庭においては、日本のように談笑しながら「食事を楽しむ」というよりも、
スリランカでは比較的「静かに」食事を味わうのが一般的だそうです。

右手で食べたほうがいいのか

外国人が無理に右手で食べる必要はありません
スプーンやフォークで大丈夫です。


しかし、スリランカ人から言わせると、


スリランカ料理は手で混ぜた方が美味しい

親が食事を手で混ぜて、子供に食べさせる光景をよく目にします。


スリランカ人は小さい頃から手で食べさせられているため、
親が混ぜてくれたあの美味しいカレー」の味が脳にインプット
されているようです。


筆者は手で食べますが、確かに手で食べた方が美味しい・・・かな
と思います。


最初は勇気がいりますが、右手で食べることで
スリランカ人が味わっているカレー」を味わうことができます。